2014年4月12日にMSN産経フォトに掲載されていた大阪希望館の取組みの記事ですが、
4月12日の神戸新聞夕刊と4月18日の毎日新聞大阪市内版等、共同通信加盟のいくつかの新聞に掲載されていたようです。
2014年4月12日にMSN産経フォトに掲載されていた大阪希望館の取組みの記事ですが、
4月12日の神戸新聞夕刊と4月18日の毎日新聞大阪市内版等、共同通信加盟のいくつかの新聞に掲載されていたようです。
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2014年04月12日 「MSN産経フォト」
若い路上生活者に希望を 大阪の団体、個室提供
清掃作業する「大阪希望館」の入所者たち=大阪市
仕事や住む場所を失った若者に、個室を提供しながら就労支援をする取り組みを、社会福祉団体「大阪希望館」(大阪市北区)が実施している。増えつつある路上生活の若者らの自活を後押しする試みとして注目されている。大阪希望館は2009年、大阪市西成区のあいりん地区で日雇い労働者の支援活動に取り組む沖野充彦さんらが設立した。沖野さんによると、あいりん地区で近年、以前はあまり目にすることのなかった20〜30代の路上生活者が増えていると感じたのが設立のきっかけだった。入所者は、希望館が借りている大阪市内のアパートの部屋で生活する。家賃を支払う必要はない。週に3回、河川敷の清掃作業をし、1回4500円程度の手当の一部を生活費として受け取る。残りは希望館が管理し、退所時に就職、生活資金として手渡す。アパートには雑談できるように談話室を設置した。
[MSN産経フォト・掲載先]
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/04/12/07osaka/
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3月16日(日)、この日は春の陽気で温かく、イベント日和のなか、「第2回希望祭〜ホッポちゃんとタイムスリップ〜」を開きました。
午後からは来てくれた大勢の子供たちと、ゴム鉄砲の射的や紙相撲、お手玉などであそびました。
駄菓子屋も登場し、ラムネやコーヒー牛乳も販売。
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第2弾!「第2回希望祭〜ホッポちゃんとタイムスリップ」を
3月16日(日)に、旧天神橋温泉で開きます。
ステップ就労事業で使わせていただいている昭和レトロの雰囲気をそのまま残したお風呂屋さん(現在は廃業)で、これまたレトロな昭和20年代〜40年代の懐かしい品々と遊びで盛り上げようという企画です。
午前の部(10:00〜12:00)は、懐かしい品々の展示会。
午後の部(13:00〜16:00)は、おてだま、おはじき、めんこなど、懐かしい遊びが体験できます。
なつかしい駄菓子屋さんも開店。
さらに“ホッポちゃん地蔵”なるものが登場するらしい。
ぜひお立ち寄りください。
また、フリーペーパー「HOPE・O(ホープ・エッグ)の第2号も発行。
今号は、8ページ。困ったときの相談先や第2のセーフティネット、希望館が活動している地域の人たちの紹介です。
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Comments (0)-大阪希望館設立3周年記念誌「大阪希望館3年間の挑戦-誰も社会からこぼれ落とさないを合言葉に―」を発行-
7月21日、北区の豊崎東会館にて「大阪希望館設立3周年記念集会」が開催され、地元、豊崎東のみなさんをはじめ、労働組合、NPOや福祉施設関係者、宗教者など支援者110人が参加しました。
大阪希望館代表幹事で前大阪労働者福祉協議会会長の山田保夫さんが開会あいさつに立ち、「今回で退任となるが、これからもライフワークとして関わっていきたい」と希望館への思いを語られました。
続いて第4回総会議案の審議に移り、沖野事務局長が経過と議案を一括提案、参加者全体の拍手で可決決定されました。
総会から記念集会に入り、代表幹事でカトリック大阪大司教区補佐司教の松浦悟郎神父が設立3周年記念講演。演題は「人が人として生きること」。講演で松浦神父は「マズローは人間欲求を生理的欲求から自己実現の欲求までの5段階に分類したが、私にはさらにその基層にもう一つ深い層があると思える。
人間には、人間が人間であることを支える尊厳に関わる層である。体の傷は治療で癒され、心の傷は人間関係の修復で癒されるが、尊厳に根差す層が傷つけられると簡単には癒されない。そこが傷つけられると人は自分で自分を否定してしまうからだ。そうした層への共感の重要性を灰谷健次郎は沖縄の『肝苦りさ(ちむぐりさ)』という言葉に見出した。『肝苦りさ』を失わなければ生きていける、と。希望館はこの人間の深層に届いた支援をこれからも担っていっていただきたい」と語られました。
次に2人の入居者と6人の卒業者が参加者の前で近況を報告。なかなか安定的な就職先はなく、緊急雇用対策で働きながら自立生活を継続する人や今は病気治療を優先せざるを得ない人など、厳しい実態の中で懸命に生きる姿が参加者の心を打ちました。
後半は、笑福亭仁勇師匠から古典落語「鹿政談」をご披露いただきました。これはうっかり鹿を殺してしまった正直者の老豆腐屋さんを奉行はじめみんなが守ってあげる上方落語らしい人情噺。会場は穏やかな笑いに包まれました。
最後に新しい代表幹事に就任された大阪労働福祉協議会会長(連合大阪会長)の川口清一さんから閉会のあいさつ。「希望館が必要とされない社会が望ましいが、むしろ逆行している。希望館を発展させつつ、行政への政策要望にも力を入れていきたい」と締めくくられました。
また、今回の集会に向けて大阪希望館設立3周年記念誌「大阪希望館3年間の挑戦-誰も社会からこぼれ落とさないを合言葉に―」が発行されました。記念誌には名誉館長で直木賞作家の難波利三先生が一文を寄せてくださっているほか、3年間の活動の記録と分析、多くの支援者の皆さんの希望館へ託す思いなどが満載されています。
「大阪希望館」は3年を経て、一般社団法人資格も取得し、新しい歩みをスタートします。今後とも皆様のご支援とご協力をお願いいたします。
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Comments (0)大阪希望館は、7月30日大淀コミュニティセンター・ホールで、第3回総会および設立2周年記念集会を開催しました。
2周年集会では「淀川寮音楽サークル」の皆さんによるオープニングコンサートに続き、豊崎東校区連合振興町会長で、北区全体の振興町会長でもいらっしゃる木下隆裕様から来賓あいさつをいただきました。豊崎東校区の皆さんには日ごろから縁パワーネットの皆さんが大変お世話になっており、この集会にも町会役員・女性会役員の皆様をはじめ多数ご参加いただきました。また、北区社会福祉協議会会長・高谷正様、北区長・上平康晴様、衆議院議員・森山ひろゆき様から、心温まるお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございました。
続いて大阪希望館・沖野事務局長から、「“再出発支援”から“地域のセーフティネット”へ」と題して、この2年間の大阪希望館の取り組み、特に希望館の卒業生たちが、「縁パワーネット」スタッフとして地域のまちづくり、コミュニティづくりの担い手として活躍できる場を開拓した2年目の取り組みについて、報告を行いました。さらに最近、希望館に入り、淀川清掃に従事しながら次のステップを目指している方。希望館からアパート自立しし、緊急雇用訓練事業を活用して働きながら次の就職活動を進めている方。希望館を卒業し、縁パワーネットの一員として活躍しながら、将来介護の仕事に就くことを目指している方、の3人の方から、苦しかったころの体験談やこれからの決意が述べられ、会場からは激励の拍手が寄せられました。
集会の最後は、直木賞作家で名誉館長として大阪希望館を応援してくださっている難波利三先生から「なにわ文化と人情ばなし」と題して記念講演をいただきました。講演では、小説「大阪希望館」にまつわるエピソードをご披露いただいたのちに、なにわ名物開発研究会が主催する「なにわ大賞」や今宮戎神社が主催する「子供恵比寿マンザイ新人コンクール」など民間の力でなにわ文化を楽しく(いちびり精神で)支える大阪ならではの活動を紹介され、さらに先生のふるさと温泉津(ゆのつ)温泉で遭遇したほろっとくる人情話を語られ、最後に「文化とは何か。私は、お互いにいのちを大切にして、生きる喜びを分け合いましょうよ、ということ。それが文化ではないかと思っています。その意味では大阪希望館の活動は文化活動でもあります。ぜひこれからもがんばってください」と締めくくられました。
今回の記念集会には、地元豊崎東校区の皆さん、連合大阪など労働組合の皆さん、宗教関係者の皆さんなど、総数約230人の皆さんにご参加いただきました。心からお礼申し上げます。また3年目に入る大阪希望館の活動に、これからも温かいご声援とご指導をよろしくお願いいたします。
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Comments (0)「おおさかをだれもが働けるセーフティネットのまちに」をテーマに、11月28日、ヴィアーレ大阪において、「大阪希望館」運営協議会主催によるシンポジウムが開催されました。
シンポジウムには平松邦夫大阪市長、中川治民主党衆議院議員も参加。あいさつに立った平松市長は、「新卒者の就活が悲惨な状況にあるとの報道が連日なされ、若者の中に追い込まれ感、閉塞感が高まっています。大阪から何とかこの局面を打開したいと、経済活性化の計画づくりに取り組んでいます。先ほど中川代議士から提案のあった“就労支援特区”構想についてもぜひ真剣に検討したいと思います。神野直彦先生は『競争は絶望を生み、分かち合いは希望を生む』とおっしゃっています。それぞれが持っているものを分かち合うことこそが、成熟した時代におけるイノベーションであると思っています。そのために行政に何ができるか。『いっしょにやりまひょ』を合言葉に、私も全力で頑張っていきます。一緒に大阪から日本を変えていきましょう」と訴えました。
シンポジウムの第1部は大阪でのワークサポートの取り組みについて、4つの団体から活動報告を受けました。活動報告を行ったのは、知的障がい者への就労支援に取り組む「障がい者就業・就労サポート協働機構」の三宅嘉美さん、ひきこもり・ニート支援に取り組む「ニュースタート事務局関西」の高橋淳敏さん、福祉の援護を必要とする若者ホームレス支援に取り組む釜ヶ崎支援機構の松本裕文さん、そして住まいと仕事をなくした人への支援に取り組む大阪希望館の沖野光彦さんでした。
第2部では、まず放送大学教授の宮本みち子さんから問題提起として「若者支援の現状とパーソナル・サポートの課題」と題する講演を、大阪市市民局雇用・勤労施策担当部長の錦織啓さんから「大阪市の実情と課題」と題する報告を受けたのち、「働くことをどうささえるか」をテーマに、活動報告者4人に宮本先生、連合大阪事務局長多賀雅彦さんが加わり、パネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションの最後に宮本先生は「このシンポジウムを通じて明らかになったのは、これまで障がい者行政・青少年対策・生活保護行政・ホームレス対策など各分野で縦割りの中で検討されてきたものを、こうして横に並べてみるとみんな同じ課題に直面していることが分かったこと。それは障がい者の分野が一番制度的に確立しているが、一人一人にアセスメントを行い、個別に支援していくことの大切さです。何らかのハンディを持っている人が必要としているのはこうした支援です。しかし、この国は人への支援にはお金をかけてこなかった。パーソナル・サポート事業の創設は、事業自体よりやっとその問題意識に国が気付いたことが重要です。大阪には今日発表いただいたようにパーソナル・サポートのモデルともいうべき実践が豊富に存在しています。ぜひ、大阪から発信していっていただきたいと思います」と、まとめられました。
本シンポジウムの参加者数は約230人。会場でのカンパでは約2万円の寄付が集まりました。ありがとうございました。なお、今回も「おおよど縁パワーネット」の皆さんに会場設営や片づけなどのお手伝いをいただきました。
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Comments (0)《大阪希望館設立1周年記念集会記念講演要旨》
天理大学おやさと研究所教授 金子昭さん
1.宗教者の「目線の高さ」とは
宗教者が「大阪希望館」のような支援活動に関わる姿勢について、あるマスコミ関係者の方から「宗教者の目線は高い」と言われたことがあります。私自身は「中途半端な高さの目線」になっているのではないかと思っています。むしろ自分自身を見直せるくらい「もっと高い位置から俯瞰」することが、「徹底した低い地点」の見方にも通じるのではないでしょうか。
私は高校時代に不登校になり、私立高校から公立高校・夜間高校と高校1年生を3回経験しました。夜間高校に通学していたとき、どんな現実にも二重三重の意味があることに気付きました。「不登校」も「学校恐怖症」「登校拒否」と名前を変え、時代と共に価値観が動いていると実感します。自暴自棄にならなかったのは、心のどこかにに「希望」の2文字があったからだと思います。
社会変革などの運動にかかわる「立場制(ポジショナリティー)」について、本田哲郎神父は「相手の立場に立つしかない。そこから出発しないと正しい人間関係が出来ないのではないか」と仰っています。他者とかかわることによって自分を確認し、自分の立場を超え、より大きな立場で「つながっていく」ことができるのです。
最近の政治家には「対立の図式」を描き、そこに「目に見える敵」を作り出し、その敵をたたくことによって勝ち組になろうとする人が多いように見受けられます。背景にヒーロー待望論があるように思いますが、社会は「対立の図式」から「複雑系」として捉えていく必要があるのではないでしょうか。
2.民衆宗教と「世直し」の力
民衆宗教と「世直し」の力についてお話します。「民衆」と同じような言葉として「大衆」がありますが意味は異なります。「民衆の力」は希望であり、そこに「(民衆)宗教」があります。その昔、人々はお上に頼らず、自分たちの力で世直しをすべく立ち上がりました。下からせりあがって世直しをした。社会の谷底からせり上がっていくのが希望の力であり、民衆の力であり、それが民衆宗教です。
大塩平八郎は弱者救済の世直しに立ちあがりました。中山みきは引きこもり後、救済を開始しました。赤沢文治は金光教を開きました。「世直し・改革」は「外側からの改革」か「内側からの改革」か、で分かれます。「外側からの改革」は権力に対して暴力をぶつける「上から目線」の改革であり、「内側からの改革」は権力を内側から変革するものです。「内側からの改革」は静かな共鳴と反響を及ぼしていく民衆宗教が目指す改革であるといえます。中山みきは引きこもり、自分を深く見つめ直し、空高く俯瞰するところから世直しの改革を説きました。「世直し」と「心直し」、社会変革と自己変革をワンセットとして、痛みをばねに、自分を問い返し、「痛みのない社会づくり」にとりくもうとしたのです。
3.社会を変革する“希望の力”
人間とは「希望する人homo esperans」(エーリッヒ・フロム)だと言われます。希望と期待は異なります。期待は受身です。希望は自分に対して持ち、能動的に働くものです。自分で自分を疎外したときマイナスの力が働き破壊性を持ちます。マイナスのエネルギーを反転すれば社会変革と結びつけたエネルギーを持つことができ、「深く傷ついた」体験を「希望をより深められた」体験に転化にできます。ここに人間の回復力の強さがあります。
4.希望としての労働
「働くというのは、はたはたのものを楽にするから、はたらく」(「稿本教祖伝逸話篇」より)と言われます。しかし。最近では、巨大ネット書店の出現で町の小さな本屋さんは次々つぶれ、一方こうした巨大ネット書店での労働は「1分間に3冊さがす」といわれているが、そのような中で行われている「労働」とはいかなるものか。私は注文して2週間かかっても天理市内の小さな書店に書籍の注文を行うこととしています。「働く」という意味を自らが組み替え、組み直していくことが公正で正義の社会構築につながると思います。
5.誰もが皆が自分の「人生の勝ち組」に
私は、社会変革のアクションに参加することを宗教者に訴えたいと思っています。「つぶれるものはつぶれても良い」というような、権力の存在や社会の同調圧力に対して無自覚・無抵抗であってはなりません。自己の経営的確立と同時に社会のすべての人にこれを促す。結果として誰もが「人生の勝ち組」になれるような世界を作っていく。そのための自己改革と社会変革こそが必要とされていると思うからです。
《この講演要旨の文責は大阪希望館運営協議会事務局です》
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Comments (0)「大阪希望館」運営協議会は、7月31日(土)午後2時から北区・「大淀コミュニティセンター」において「大阪希望館設立1周年記念集会」を開催し、227人が参加しました。
続いて、山田保夫・運営協議会共同代表が挨拶に立ち、「正規・非正規を問わず働く者の支え合いが一番大切です。私は大阪希望館の取り組みを通じてこの1年、『支え合う』ということを自問自答してきたように感じます。人を支えるというのは大変だけど、そこに支えてもらってもいるという安堵感もあるのが『支え合う』という関係だと気付きました。何事にしろ2年目は1年目には経験しなかった困難に出会う可能性もありますが、その困難ももう一度『支え合う』ことを考えるきっかけとして発展していきたいと思います。参加者の皆さまの引き続くご支援をお願いします」と2年目の決意と支援のお願いを訴えました。
次に沖野充彦・運営協議会事務局長が1年間の活動紹介とともに「希望館を巣立った人たちも決して楽な生活が待っているわけではなく、様々な困難に直面しながら頑張っています。希望館はそんな苦労を共有し合い一緒に考えていくことのできる場になっていかなくてはなりません。そのためには地域に関わっていくことが重要です。今年の6月から希望館・大淀寮・大阪市立大学が協働して『おおよど縁パワーネット」という事業を立ち上げました。希望館の利用者と巣立った人たちの支え合いのネットワークを『おおよど』という地域にも生かし、その一方で地域の中に彼らの活動と働く場づくりを展望していく、そんな取り組みにも力を注いでいきたいと思っています」と2年目の抱負を語りました。また、利用者とOBを代表して3人の人が希望館との出会い、今の生活と目標について語ると、会場から大きな拍手が湧き上がりました。
最後に天理大学おやさと研究所教授の金子昭先生による記念講演を受けました(講演要旨については別項目をご参照ください)。
猛暑の中の集会となりましたが、ご参加いただきました皆さん、本当にありがとうございました。
なお、当日の会場設営及び撤収につきましては大阪希望館利用者およびOBの皆さんがボランティアで担ってくださいました。ご紹介しお礼申し上げます。ありがとうございました。
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