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2010年3月4日

中島岳志さん招き「希望館」テーマにシンポジウムが開催されます

Filed under: お知らせ,スタッフBlog,未分類 — 事務局 @ 10:13 AM

自治研チーム見学先日、自治労大阪府本部の皆さんが5月に開催される「地方自治研究集会」の打ち合わせを兼ねて「大阪希望館」を訪問されました。自治労大阪府本部の皆さんは連合大阪を通じて「大阪希望館」を支援してくださっています。

自治労大阪府本部が5月22日に開催する「地方自治研究集会」の分科会のひとつとして「大阪希望館」の取り組みを中心に現代の貧困問題とその克服に向けた課題を考える講演・シンポジウムを開催されるそうです。

この講演・シンポジウムには、ホームレス支援活動にも積極的に参加し貧困問題にも積極的に発言されており、また「大阪希望館」の呼びかけ人でもある中島岳志さん(北海道大学准教授)が参加されるそうです。また、「大阪希望館」からも沖野事務局次長による活動報告やOBからの発言なども行なう予定です。

自治労の皆さんによると「地方自治研究集会」には組合員だけでなく、市民の皆さんにも広く参加を呼びかけたいとのことですので、「大阪希望館」を応援してくださっている皆さんの積極的な参加をお願いします。なお、詳しい開催要項や参加申し込み方法は改めて教えていただけるそうなので、後日改めてお知らせします。

2010年2月16日

「人間ばんざい」―難波利三講演会が開催されました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 11:03 AM

難波講演会・講師2月12日、直木賞作家で「大阪希望館」名誉館長の難波利三さんの講演会がエル・おおさか内の「エル・シアター」で開催されました。主催は(社)大阪労働者福祉協議会など。多くの聴衆が来場され、開場時間を15分繰上げ5時45分に開場。800席ある会場は満席で、立ち見の方もいらっしゃった。

講演は、まず大阪文化のお話から始まりました。難波さんは大阪が誇る文化として「自由闊達な気風」「大阪弁の美しさ」「食文化の発達」の3つを挙げられ、それぞれ楽しいエピソードを交えて解説された後、「大阪はこの3つが健在なうちは大丈夫。まちの発展は間違いない」と太鼓判を押されました。

続いてお話は往時の“てんのじ村”の風情や芸人さんたちとの交流に移りました。大阪に住みながら大阪の舞台には立てず、西日本の各地に「余興」の巡業に生きる芸人さんたちの貧しい生活ぶり、それでも捨てられない芸人としての「誇り」、その誇りを傷つけずに支え合う芸人仲間の「互助精神」。難波さんは、一見拙く面白みのない芸に生きるてんのじ村の芸人の中に潜むこうした輝きを発見され、それを直木賞受賞作となった「てんのじ村」に描かれたのでした。「すべての人に与えられている大切なもの、それは『出会い』です。しかし、『出会い』を宝物にできるか、通りすがりの石ころで終わらせるかは本人の心がけ次第です。向上心を持って前向きに生きている人は『出会い』を宝物にすることができると思います」と。

講演の後段は「大阪希望館」にまつわるお話でした。新聞記者の紹介で「大阪希望館」のモデルである「梅田厚生館」初代館長の五十嵐兼次さんに取材されたお話し、わたしたちの仕事と住まいをなくした人の支援運動に「大阪希望館」の名を使いたのとの依頼を快諾してくださったお話し、そして何より圧巻だったのは難波さんご自身がお若い頃にご苦労された体験談でした。「20年間封印してきた」と仰った不遇な時代のお話は重く、貧しさそのものよりも人や世間の冷たい視線や仕打ちがいかに人を傷つけるかを改めて知る思いがしました。

最後に難波さんは「本当にすばらしい人と言うのは、地位や財産ではありません。人の痛みのわかる人です。『大阪希望館』の運動は人の痛みを自分の痛みとして困難に直面している人たちを応援するものです。どうか皆さんのご支援をお願いします」と「大阪希望館」への支援を呼びかけてくださいました。

なお、当日会場で「大阪希望館」への支援カンパをお願いしたところ、ご来場の皆さまから総額102,128円ものご寄付をいただきました。ご支援、ご協力に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

難波講演会・聴衆

2010年1月25日

Nさんの冥福祈り、「健康」を誓う-「利用者の集い」

Filed under: スタッフBlog — 事務局 @ 11:01 AM

1月23日の昼から「大阪希望館相談センター」で「入所者の集い」がありました。

最初に1月10日に急逝されたNさんの遺影に参加者が一人ひとりお線香を供え、ご冥福をお祈りしました。話は自然とNさんの思い出話に。特に親しかった入所者のひとりは「本当に気持ちの優しい、純粋な人だった。就職試験にむけて頑張っていたのに…」と声を詰まらせていました。入院から手術に立ち会ったスタッフの渡辺さんは、「さびしい。本人が一番悔しいだろう。手術に入る前、私がご両親もこちらに向かっておられるので頑張れと言うと、気丈に頑張ってきますと言っていた。それが最後の会話になってしまった。ただご両親に引き取られて家に帰るときのお顔は安らかでした」と病気と闘ったNさんの最期の姿を伝えてくれました。

スタッフの分林さんによるとNさんは年始早々の1月4日にハローワークに行き紹介状をもらい、6日に面接試験の予定が決まっていたと言います。自立に向けて歩みだしたその矢先、5日の早朝に体調の異変を訴え緊急入院・手術となり、果敢に大きな施術に耐え切ったのですが、術後の経過が思わしくなく帰らぬ人となってしまわれました。今となってはご冥福をお祈りするだけですが、痛恨の極みです。

この日、他に2名の方が入院による病気治療のため「集い」を欠席していました。健康保険もない派遣労働や「ネットカフェ」生活が、本人や周囲が思う以上に健康を蝕んでいるのでしょうか。

「集い」ではこの後、分林さんの「大阪希望館の今年の目標は“健康”」とのテーマ設定を受けて、精神的なことも含めて「健康」について語り合いました。老人ホームで介護の仕事をしながらヘルパー資格に挑戦している青年が、お年寄りに風邪など移さないようにマスクと手洗い・消毒を徹底している、との話しには頭の下がる思いがしました。結構みんな健康には気をつけていて感心しました。中年太りの私は反省しきり。教えてもらった「和菓子ダイエット」にでも挑戦してみようかな。

2010年1月18日

訃報-Nさんのご冥福をお祈りします。

Filed under: お知らせ,スタッフBlog,未分類 — 事務局 @ 9:58 AM

訃報

  2010年1月10日あさ、希望館に入所中のNさん(41歳)が、「急性大動脈解離」で入院先の病院で亡くなりました。Nさんは1月4日正月明け早々にハローワークに行って求職活動をしていました。その時点では、スタッフにも取材のマスコミの方にも非常に元気な姿を見せていました。

 ところが翌5日の朝7時頃に、支援用居室のあるアパートに泊りこんでいるスタッフの部屋を訪ねて、「胸が締め付けられる。苦しい。」と訴え、すぐに救急車で搬送されました。その時点でも意識ははっきりあり、救急車まで歩いていけるほどでしたが、病院到着後非常に切迫した状況だということで、心臓の緊急手術を受けることになりました。手術は12時間にも及び、連絡を聞いて駆けつけたご両親も見守る中、手術は無事に終了しました。

 1週間が山だということで意識の回復を待っていたのですが、とうとう意識が回復することなく1月10日朝、ご両親が見守る中で静かに息を引き取られました。Nさんのご遺体はご両親が引き取られ、ご実家の方で葬儀がとりおこなわれました。

  Nさんが希望館に来たのは昨年の7月31日でした。一昨年秋のリーマンショックの影響を受け、自身も派遣されていた愛知県の自動車関連会社の仕事を失いました。ネットカフェなどで寝泊まりした後、仕事を探して来阪し、ようやく見つけた府内の派遣会社に、昨年2月から住み込みで入ることができました。

 ところがその派遣会社も、初夏にかけて仕事が極端に少なくなり、寮費を差し引かれると赤字になってしまうという状態になっていきました。7月の収入は2万円、寮費も払うことができないため、7月下旬にやむなく派遣会社の寮を出て野宿せざるをえなくなりました。野宿しながらハローワークに行っても、紹介してもらえるような仕事もなく、あちこちの公共機関で「たらいまわし」状態になって、なんとか7月30日にOSAKAチャレンジネットにたどり着くことができました。そこから翌7月31日に希望館入所となりました。

  希望館入所後は、派遣切りにあった愛知県の派遣会社での失業手当を受給できることが分かり、支援居室に住民登録をおいて受給手続きをおこない、公共職業訓練にも通い始めました。6年前に「大動脈瘤」で4カ月入院したことがあったので、病院にも通って血圧を下げる薬も飲むようになりました。明るくやさしい性格で、スタッフからも同じ入所者からも、訓練校の先生方からも慕われていました。

 職業訓練も12月下旬に終わり、さまざまな免許も取って、いよいよ本格的に就職活動をしていこうという矢先に病に倒れ、亡くなられたことはスタッフ一同残念でなりません。

  不安定な派遣での仕事と生活を繰り返さざるをえず、最後は野宿までしなければならない状態にまで追い込まれていった不安とストレスが、見えないところで体を蝕んでしまっていたのではないかと考えざるをえません。将来に希望が持てる安定した生活を続けることができていれば、もっともっと自分の体や日常生活にも気を配ることができたのではないかと、くやしい思いと同時に、Nさんとのかかわりの中で、発病や死を避けることができる方法を十分に取ることができなかったのだろうかと、申し訳ない思いとが交錯しています。

  新年早々に訃報を届けなければならないのは心痛むものですが、Nさんの死を無駄にすることなく、一人でも多く「野宿になる前、なった直後」に適切な支援を始めることができるよう、スタッフ一同あらためて心を引き締め取り組んでいくつもりです。

  今後ともよろしくお願いいたします。

 大阪希望館運営協議会事務局次長 沖野 充彦

大阪希望館相談センター スタッフ一同

2009年12月22日

新しい支援居室でささやかな忘年会

Filed under: スタッフBlog — 事務局 @ 10:20 AM

 12月19日の午後1時から、利用者交流会をかねて忘年会を開催しました。

 会場は12月から新しく借りた支援居室。個室3室と12畳ほどのダイニングキッチンにバス・トイレ付。プライバシーの守られた個室と利用者が気軽に交流できるスペースがあり、シェアハウス的で、なかなか快適です。

利用者交流会 そのダイニングキッチンに、つい最近入所した人からベテラン組まで利用者9人、支援スタッフ2人、近所のおじさん(私を含めて)2人、それに飛び入りで大阪日日新聞の記者さんが集まりました。忘年会と言っても、料理は写真のようなささやかのもの。当然、ノン・アルコール。それでも、部屋の落ち着いた雰囲気も手伝って、ベテラン組の話は大いに盛り上がり、それにつられて新しく入った人たちも徐々に和んで話が弾みだしました。

 参加者の一人は途中退席して、飲食店の仕事に。午後2時から翌朝5時まで仕事だとか。頑張るなぁ。緊急雇用対策で夜間警備の仕事をしているメンバーも寒さに負けず頑張っています。先週あたりから急に寒さが増してきました。利用者の皆さんは就労訓練事業での河川敷の清掃をはじめ外での仕事や水仕事が多い。風邪など健康に気をつけて頑張ってもらいたいものです。

2009年12月18日

舞台「大阪希望館」-あんがいおまるさんにインタヴュー

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 1:04 PM

まるさんHP用 あんがいおまる一座を率いるまるさんとの出会いは、仕事と住まいをなくした人の支援センター「大阪希望館」設立記念集会。舞台「大阪希望館」のダイジェストをボランティアで演じてくださいました。その「大阪希望館」が来年4月に上演されます。公演に向けて「市民参加型」劇団の稽古もスタート。稽古場である港区弁天町にある「石炭倉庫」にあんがいおまるさんをお訪ねし、お話しを伺いました。

-「大阪希望館」はあんがいおまる一座のいわば「おはこ」となっていますね。

 12年前の初演から80回以上演じてきました。私の参加していた異業種交流会で「お芝居をしたいね」という話になったのがきっかけで、松竹の映画監督だった故・田中徳三さんに演出をしていただきました。10年目に原作の難波利三先生に演出をしていただき、一応の区切りにしたのですが、夏になるとやりたくなる作品で、2回前からミュージカル形式を取り入れて来年の公演で3回目です。

-まるさんが「大阪希望館」の舞台に込める思いは?

 やはり平和。戦争はダメ、という思いを伝えたい。一人の浮浪者の役を演じた40代の女性がいて、彼女のせりふは「戦争はいやや!」というたった一言だけだったのですが、彼女はそのせりふを家で何回も何回も練習しているうちに、本気で「戦争はいやや」と思うようになったというのです。そのときの舞台では彼女の演技が光っていました。平和を訴える手段は多様でそれぞれのやり方で取り組めばいいと思いますが、私は舞台を作ることで訴えていきたいと思っています。

-「大阪希望館」は出演者を募集して、素人の方も出演されます。

 もともと誰でも参加できる「ごくらくとんぼ一座」という市民劇団のお芝居として出発しました。大阪弁のお芝居だし、どなたでも参加していただいています。重い身体障害のある女性にも出演していただきました。彼女の話す言葉を私は聞き取れなかった。ところが「どんな役でもやるな?」と聞いたら彼女「いやや」と言ったんです。そこで彼女のせりふは「いやや」にしました。私にもはっきり聞き取れたから。素敵でしたよ。彼女は来年の公演にも久しぶりに出てくれる予定です。知的障害のある青年はご家族に大切にされて、大人なのに幼児言葉でした。でも舞台ではそれは認められません。「ちゃんと発音できないならそのせりふは削ります」と言うと、練習してちゃんと言えるようになりました。舞台では一般社会と違って上下の関係はありません。社長も障害者も同じです。ただし、本気じゃないとダメ。本気でやるから面白いし、何かを得ることができると思います。

-4月の公演に向けての稽古もスタートされたようですね。

 歌の練習からスタートしたばかりです。でも、まだまだ出演者も募集中です。今回は旭堂南陵師匠も悪徳医師という悪役で出演してくださいます。お芝居を観に来ていただきたいのはもちろんですが、出来れば「役者」として参加していただきたい。「大阪希望館」は舞台を作っていく過程が大切な作品です。「戦争」を学び、仲間と出会う。私はあまり好きな言葉ではないが、「自分探し」にもつながります。一度は挑戦してみる価値があると思います。

-ありがとうございました。4月の舞台を楽しみにしています。これからも私たちの「大阪希望館」への応援もよろしくお願いします。

「大阪希望館」公演情報

  • ワッハホール(なんば)

2010年4月10日(土)午後6:00開演

      11日(日)午後1:00開演

前売3,000円・当日3,500円

  • 石炭倉庫(弁天町)

2010年4月3日(土)午後2:00開演

      4日(日)午前11:00開演

                 午後3:30開演

前売2,300円・当日2,800円

●チケット専用フリーダイアル  0120-334-139●

写真_希望館HP用

2009年11月30日

「思いやりのまち」大阪を創ろう!!市民フォーラムを開催しました。

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 11:31 AM

大阪希望館支援集会 

11月28日(土)、午後1:30からカトリック教会マリア大聖堂(玉造教会)において「『思いやりのまち』大阪を創ろう!!市民フォーラム-大阪希望館支援フォーラム-」を開催しました。宗教者の皆さんをはじめ322人の方に参加をいただきました。

 フォーラムの開会にあたり、実行委員長の林和則神父(カトリック大阪教区社会活動センター・シナピス センター長)が挨拶に立ち、「私の属するカトリック教会には東南アジアや南米の国々などから来られた多くの外国人の信徒の方が在籍しています。その方々から『日本の中で大阪が一番住みやすい』という声をよく耳にします。それは大阪が社会的弱者に優しいまちだからだと思います。このフォーラムを通して大阪の持つ『思いやり』の心を生かす『大阪希望館』の運動を大阪のまちに暮らす人たちに広げていきましょう」と訴えられました。

 第1部は廣畑涙嘉(ひろはた・るか)牧師によるトーク&ライブ「明日はきっと訪れる-『痛み』を抱えて生きているすべての若者たちへ-」。廣畑さんはすばらしいシャンソンの歌声とともに、「性同一性障害」という個性に悩み、死を考えた日々を経て、「差別とはキリスト教でいう原罪のようなもの。誰も差別してしまう心から逃れられない。だからマザーテレサは愛しなさい、傷つくまで愛しなさいと仰った」と差別を愛によって乗り越えた経験を語られました。

 第2部の「大阪希望館」の現状紹介では、大阪希望館利用者やその後自立した皆さん7人も発言。それぞれの現況とともに「希望館ようなところがあることを知らずに苦しんでいる人がまだたくさんいる。その人たちにも支援の手が届くように取り組みを広げて欲しい」と訴えました。

 第3部のパネルセッション「『思いやり』社会の実現に向けて」では、引きこもり30年から脱出した経験を持つ鈴木友宏さん、西成高校教諭の近藤美登志さん、浄土宗應典院主幹の山口洋典さん、天理大学おやさと研究所教授の金子昭さんの4名のパネラーが討論しました。このパネルセッションの詳しい内容については後日お知らせします。

 最後に、大阪希望館名誉館長の難波利三氏からこのフォーラムに寄せていただいたメッセージをご紹介します。

大阪希望館 支援集会に寄せて

大阪希望館名誉館長 難波利三

 人生に躓(つまず)き、絶望の淵に立たされた人に、そっと手を差し延べる。今、手を差し延べている人が、逆の立場にならないとも限りません。

 そうですお互い様なのです。人は一人では生きられません。人は人によって、お互いに生かされているのです。だから卑下(ひげ)する必要はありません。見下す理由もありません。

 お互いの命を大切にして、生きる喜びを分かち合う。その強い思いが、大阪希望館活動の源(みなもと)だと確信しています。厳しい状況の中、共に手を携(たずさ)えて前進しましょう。

 

 

2009年11月26日

『元気でやってる?』―近況語り合う「大阪希望館」利用者の集い開催

Filed under: スタッフBlog — 事務局 @ 9:50 AM

利用者の集い 11月21日(土)午後1時過ぎ、「大阪希望館」相談センターに利用者とOBら6人が集まった。「元気でやってる?」久しぶりにあった仲間に少し照れくさそうに声を掛け合う。センターのスタッフ三人とと地域のボランティア(私もそのひとり)も加わり、お茶とお菓子をつまみながら利用者の集いは始まった。

 自立したOBは二人。ひとりは職業訓練でパソコンの勉強をしながら、夜間にはガードマンの仕事もしている。「時間をもてあますといらんこと考えるほうなので、忙しいほうがいいんです」と言うが、なかなかハードな生活だろう。もうひとりはプラスチック成型の会社で働く。先週からアパートを借りて自立。家賃は3万5千円。「家に帰ったときが一番くつろぐ」との言葉に、「自分の城やもんなぁ」とスタッフは目を細める。しかし、時給制で正社員化の話はこれからもなさそうと、不安も残る。

 希望館入所中の二人は自立に向けた挑戦ぶりを報告した。12月から年度末までの警備員の仕事は決まっているが、できれば営業の仕事に就きたいと建設会社の面接にチャレンジしている人がひとり。もうひとりは職業訓練校でリフト・小型クレーンの免許を取り、玉掛けの免許ももうすぐ取れるそうだ。就職試験にむけて、今朝、散髪に行ってきたという。背広姿で履歴書用の写真を撮った。

 あとのふたりは希望館入所中に病気がわかり、生活保護を受けつつ、まず健康を回復してからの再起を期す。「普通免許があればもう少し就職口があると思うのだが…」「今は何をしているかと言われると何もしていない…」とあせりと不安も覗く。

 スタッフからは、「食事はどうしてる?」「健康に気をつけて何かしてる?」など一人暮らしを気遣う質問が出され、ひとりひとりが丁寧に答える。ほのぼのとした空気が流れる。ほろ苦さも残る。「趣味は?スタッフのYさんは山歩きが好きなんやけど、一緒に行けへんか?」うん。それはいいな。私が一番にバテそうだけど。

2009年10月28日

イベントのチラシできました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 4:44 PM

「思いやりのまち」大阪を創ろう!! 市民フォーラム −大阪希望館支援集会−

ぜひご参加ください!!

  • 日 時  2009年11月28日(土) 13:00開場 13:30開会(17:00終了)
  • 場 所  カトリック大阪カテドラル聖マリア大聖堂(玉造教会)

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2009年10月19日

ホームページをフルオープンしました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 2:03 PM

本日より、「大阪希望館」のホームページをフルオープンしました。支援者の皆様には大変お待たせいたしました。この「スタッフブログ」についても頑張って更新していきますので、よろしくお願いします。

最初にイベントのお知らせです。

「思いやりのまち」大阪を創ろう!! 市民フォーラム −大阪希望館支援集会−

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