1月23日の昼から「大阪希望館相談センター」で「入所者の集い」がありました。
最初に1月10日に急逝されたNさんの遺影に参加者が一人ひとりお線香を供え、ご冥福をお祈りしました。話は自然とNさんの思い出話に。特に親しかった入所者のひとりは「本当に気持ちの優しい、純粋な人だった。就職試験にむけて頑張っていたのに…」と声を詰まらせていました。入院から手術に立ち会ったスタッフの渡辺さんは、「さびしい。本人が一番悔しいだろう。手術に入る前、私がご両親もこちらに向かっておられるので頑張れと言うと、気丈に頑張ってきますと言っていた。それが最後の会話になってしまった。ただご両親に引き取られて家に帰るときのお顔は安らかでした」と病気と闘ったNさんの最期の姿を伝えてくれました。
スタッフの分林さんによるとNさんは年始早々の1月4日にハローワークに行き紹介状をもらい、6日に面接試験の予定が決まっていたと言います。自立に向けて歩みだしたその矢先、5日の早朝に体調の異変を訴え緊急入院・手術となり、果敢に大きな施術に耐え切ったのですが、術後の経過が思わしくなく帰らぬ人となってしまわれました。今となってはご冥福をお祈りするだけですが、痛恨の極みです。
この日、他に2名の方が入院による病気治療のため「集い」を欠席していました。健康保険もない派遣労働や「ネットカフェ」生活が、本人や周囲が思う以上に健康を蝕んでいるのでしょうか。
「集い」ではこの後、分林さんの「大阪希望館の今年の目標は“健康”」とのテーマ設定を受けて、精神的なことも含めて「健康」について語り合いました。老人ホームで介護の仕事をしながらヘルパー資格に挑戦している青年が、お年寄りに風邪など移さないようにマスクと手洗い・消毒を徹底している、との話しには頭の下がる思いがしました。結構みんな健康には気をつけていて感心しました。中年太りの私は反省しきり。教えてもらった「和菓子ダイエット」にでも挑戦してみようかな。