大阪希望館は、7月30日大淀コミュニティセンター・ホールで、第3回総会および設立2周年記念集会を開催しました。
2周年集会では「淀川寮音楽サークル」の皆さんによるオープニングコンサートに続き、豊崎東校区連合振興町会長で、北区全体の振興町会長でもいらっしゃる木下隆裕様から来賓あいさつをいただきました。豊崎東校区の皆さんには日ごろから縁パワーネットの皆さんが大変お世話になっており、この集会にも町会役員・女性会役員の皆様をはじめ多数ご参加いただきました。また、北区社会福祉協議会会長・高谷正様、北区長・上平康晴様、衆議院議員・森山ひろゆき様から、心温まるお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございました。
続いて大阪希望館・沖野事務局長から、「“再出発支援”から“地域のセーフティネット”へ」と題して、この2年間の大阪希望館の取り組み、特に希望館の卒業生たちが、「縁パワーネット」スタッフとして地域のまちづくり、コミュニティづくりの担い手として活躍できる場を開拓した2年目の取り組みについて、報告を行いました。さらに最近、希望館に入り、淀川清掃に従事しながら次のステップを目指している方。希望館からアパート自立しし、緊急雇用訓練事業を活用して働きながら次の就職活動を進めている方。希望館を卒業し、縁パワーネットの一員として活躍しながら、将来介護の仕事に就くことを目指している方、の3人の方から、苦しかったころの体験談やこれからの決意が述べられ、会場からは激励の拍手が寄せられました。
集会の最後は、直木賞作家で名誉館長として大阪希望館を応援してくださっている難波利三先生から「なにわ文化と人情ばなし」と題して記念講演をいただきました。講演では、小説「大阪希望館」にまつわるエピソードをご披露いただいたのちに、なにわ名物開発研究会が主催する「なにわ大賞」や今宮戎神社が主催する「子供恵比寿マンザイ新人コンクール」など民間の力でなにわ文化を楽しく(いちびり精神で)支える大阪ならではの活動を紹介され、さらに先生のふるさと温泉津(ゆのつ)温泉で遭遇したほろっとくる人情話を語られ、最後に「文化とは何か。私は、お互いにいのちを大切にして、生きる喜びを分け合いましょうよ、ということ。それが文化ではないかと思っています。その意味では大阪希望館の活動は文化活動でもあります。ぜひこれからもがんばってください」と締めくくられました。
今回の記念集会には、地元豊崎東校区の皆さん、連合大阪など労働組合の皆さん、宗教関係者の皆さんなど、総数約230人の皆さんにご参加いただきました。心からお礼申し上げます。また3年目に入る大阪希望館の活動に、これからも温かいご声援とご指導をよろしくお願いいたします。