就労移行支援事業所ホープ・エッグが発行する「ホープ・エッグだより」2016年7月号をアップしました。
「ホープ・エッグだより」は、おもに利用メンバー同士、利用メンバーの家族や支援者・関係者と事業所をつなぐ目的で、約3か月に1回、利用メンバーから募った編集担当者(毎号交代)と担当スタッフが、編集内容などを話し合い、メンバー自身が取材してつくっています。ホープ・エッグでは、既存のスキル訓練・模擬訓練よりも、実際に話し合い、企画を考え、役割を分担しながら、ひとつのものを一緒につくり上げていく過程を通して、他人との関わりが苦手な人のコミュニケーション力やソーシャルスキルの向上につなげたいと考えて、「だより」を支援ツールのひとつとして発行しています。
下記の行をクリックしていただければ、「ホープ・エッグだより2016年7月号(第3号)」が、PDFで開きます。
ホープ・エッグの事業案内を見られたい方は、
昨年5月、大阪希望館として就労移行支援事業(障がい福祉サービスの一つ)を開始してから、早1年が経ちました。
「ホームレス」や「ネットカフェ難民」と呼ばれる、「住まいを失った、あるいは不安定な住まい方をせざるをえない人たち」のなかには、(障がい認定を受けている)障がい者も、(受けていない=制度の外に置かれた)障がい者もたくさんいます。その人たちが、たとえ生活保護などを受けて安定した住まいを得ることができても、今度はホームレス状態を経験してきた人たち(特に支えてくれる家族がいない人たち)にフィットする障がい福祉の支援事業所は、まだまだ多くはありません。また、そうした事業所は、大阪市でも西成区や浪速区など南部に集中していて、北部ではあまりありませんでした。さらには、障がい認定を受けていない状態で長期間利用することができる事業所も、あまりありませんでした。
その隙間をすこしでも埋めていくために、大阪希望館運営協議会だけでなく、ホームレスや困窮者の生活支援をしている他の団体、ホームレスだった障がい者などを支えている精神科医、大阪希望館が立地している地域で福祉を担っている方々などからの支援を受けて誕生させることができたのが、ホープ・エッグです。
今ホープ・エッグには、事業所がある北区からだけでなく、東淀川区や西成区、遠くは平野区からも、大阪市内の11区から、10代〜60代まで幅広い年齢層のメンバーが参加しています。また、障がい福祉サービスの受給者証が発行された人だけでなく、サービス申請がまだの人も、障がい認定を受けていない「就職困難者」と呼ばれる人たちも参加して一緒に作業し、一緒に就職に向けた準備を進めています。「障がい福祉」という枠だけにとらわれず、「生活困窮者、就職困難者」への(行政委託ではない)民間の就労準備支援の性格もあわせもつ事業にしていければと考えています。
支援ハウス事業とともに、ホープ・エッグ事業へのご支援ご協力も、あわせてお願いいたします。