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2011年8月1日

難波利三名誉館長招き希望館総会・2周年記念集会を開催(7/30)

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 11:32 PM
「淀川寮音楽クラブ」の皆さんによるオープニングコンサート

「淀川寮音楽クラブ」の皆さんによるオープニングコンサート

 大阪希望館は、7月30日大淀コミュニティセンター・ホールで、第3回総会および設立2周年記念集会を開催しました。

木下町会長 2周年集会では「淀川寮音楽サークル」の皆さんによるオープニングコンサートに続き、豊崎東校区連合振興町会長で、北区全体の振興町会長でもいらっしゃる木下隆裕様から来賓あいさつをいただきました。豊崎東校区の皆さんには日ごろから縁パワーネットの皆さんが大変お世話になっており、この集会にも町会役員・女性会役員の皆様をはじめ多数ご参加いただきました。また、北区社会福祉協議会会長・高谷正様、北区長・上平康晴様、衆議院議員・森山ひろゆき様から、心温まるお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございました。

沖野事務局長 続いて大阪希望館・沖野事務局長から、「“再出発支援”から“地域のセーフティネット”へ」と題して、この2年間の大阪希望館の取り組み、特に希望館の卒業生たちが、「縁パワーネット」スタッフとして地域のまちづくり、コミュニティづくりの担い手として活躍できる場を開拓した2年目の取り組みについて、報告を行いました。さらに最近、希望館に入り、淀川清掃に従事しながら次のステップを目指している方。希望館からアパート自立しし、緊急雇用訓練事業を活用して働きながら次の就職活動を進めている方。希望館を卒業し、縁パワーネットの一員として活躍しながら、将来介護の仕事に就くことを目指している方、の3人の方から、苦しかったころの体験談やこれからの決意が述べられ、会場からは激励の拍手が寄せられました。

難波利三先生 集会の最後は、直木賞作家で名誉館長として大阪希望館を応援してくださっている難波利三先生から「なにわ文化と人情ばなし」と題して記念講演をいただきました。講演では、小説「大阪希望館」にまつわるエピソードをご披露いただいたのちに、なにわ名物開発研究会が主催する「なにわ大賞」や今宮戎神社が主催する「子供恵比寿マンザイ新人コンクール」など民間の力でなにわ文化を楽しく(いちびり精神で)支える大阪ならではの活動を紹介され、さらに先生のふるさと温泉津(ゆのつ)温泉で遭遇したほろっとくる人情話を語られ、最後に「文化とは何か。私は、お互いにいのちを大切にして、生きる喜びを分け合いましょうよ、ということ。それが文化ではないかと思っています。その意味では大阪希望館の活動は文化活動でもあります。ぜひこれからもがんばってください」と締めくくられました。

 今回の記念集会には、地元豊崎東校区の皆さん、連合大阪など労働組合の皆さん、宗教関係者の皆さんなど、総数約230人の皆さんにご参加いただきました。心からお礼申し上げます。また3年目に入る大阪希望館の活動に、これからも温かいご声援とご指導をよろしくお願いいたします。

2010年4月15日

「大阪希望館」上演される

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 12:03 PM

去る4月10日・11日にワッハホールにおいて、あんがいおまる一座・ごくらくとんぼ一座合同公演「大阪希望館」が上演されました。

今回の公演では、おんがいおまるさんのご好意で、私たちの「大阪希望館」利用者の皆さんもみんなで鑑賞させていただきました。また、私たちが斡旋させていただいたチケット販売代金の全額を希望館にご寄付いただくとともに、観客の皆さんにパンフレットを配布いただくなど、多大なご支援をいただきました。心からお礼申し上げます。

さすが「名作」の誉れ高い作品だけあって、コミカルに始まったお芝居が終盤には感動的に盛り上がり、戦争はあかん!!というメッセージが強く心を打ちました。

15年間にわたって上演されたあんがいおまる一座による「大阪希望館」は今回で終演とのこと。あんがいおまるさん、脚本の綾羽一紀先生、劇団員の皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。以下にパンフレットにあったおまるさんのあいさつ文を再掲させていただきます。

* * * * * * * *

 五年前、戦後六十年をもって、この、難波利三先生の名作「大阪希望館」に、いったん終止符を打った。百回近い舞台を多くの方が見てくださった。それなのにまた平成二十二年、再演を決めたのはなぜか。

 戦後、希望を胸に、学び、働き、子を育て、豊かになったはずの絶頂にいた私たちは、十数年前、一気に谷底へ落ちた。そこでますますお金が中心となり、お金によってモノゴトを判断する人々が増えた。そして、仕事がなくなり、住む家のない人も増えた。まるで戦後のような…。

 当然、戦後の状況とは今は、表面は似ていても、質は異なる。しかし、私たちは、それを「希望」と「やさしさ」をもって克服しなければならない。これは戦後も今も同じだ。

 そこで今一度、昭和二十年に思いをおこし、現代を見直し、「希望」と「やさしさ」を取り戻したい。それが今回の再演の理由である。

 再演にあたり、多くの方のご協力に感謝し、大阪市に生まれた現代の「大阪希望館」が一人ひとりの心の灯となることを願ってやまない。

あんがいおまる

2010年3月15日

あんがいおまる一座「大阪希望館」公演迫る!!

Filed under: お知らせ,スタッフBlog,未分類 — 事務局 @ 5:29 PM

 あんがいおまる一座とごくらくとんぼ一座の皆さんによる合同公演「大阪希望館」が近く上演されます。これに際しまして、あんがいおまるさんから「大阪希望館」利用者の皆さんを無料で招待していただくとともに、「大阪希望館」が斡旋させていただいたチケット販売代金(約15万円)の全額を「大阪希望館」運営資金に寄付していただきました。

 あんがいおまる一座の皆さんには「大阪希望館」設立段階からご支援いただいており、昨年7月の設立記念集会にもボランティアで演劇版「大阪希望館」のダイジェストを演じていただきました。

 また、あんがいおまるさんは難波利三さんの小説「大阪希望館」の演劇を通じて平和の大切さを訴えていきたいと仰っています。2007年、格差と貧困の拡大の中で、赤木智弘さんの語った「希望は戦争」と言う言葉が社会に衝撃を与えました。現在も貧困問題は深刻な実態にあり赤木さんの言葉を軽々に批判できない社会状況は続いていますが、若者にとって希望が戦争であってはならないのも真実です。ささやかではありますが、「大阪希望館」を介した私たちの交流が「希望は平和」というムーブメントにつながっていけばと思います。

 今回のあんがいおまる一座の皆さんのご好意に心からお礼申し上げるとともに、合同公演「大阪希望館」のご成功を私たち「大阪希望館」としてもお祈りします。

【「大阪希望館」公演日程とチケット購入について】

  • 公演日時 4月10日(土)PM6:00〜/11日(日)PM1:00〜
  • 公演会場 ワッハホール(大阪市中央区難波千日前12-7・℡06-6631-0884)
  • 入場料  前売3,000円 当日3,500円 子ども1,500円(前売・当日とも)
  • チケット申し込み チケット専用フリーダイアル0120-334-139
  • 大阪希望館公演チラシはこちらをクリック

2010年2月16日

「人間ばんざい」―難波利三講演会が開催されました

Filed under: お知らせ,スタッフBlog — 事務局 @ 11:03 AM

難波講演会・講師2月12日、直木賞作家で「大阪希望館」名誉館長の難波利三さんの講演会がエル・おおさか内の「エル・シアター」で開催されました。主催は(社)大阪労働者福祉協議会など。多くの聴衆が来場され、開場時間を15分繰上げ5時45分に開場。800席ある会場は満席で、立ち見の方もいらっしゃった。

講演は、まず大阪文化のお話から始まりました。難波さんは大阪が誇る文化として「自由闊達な気風」「大阪弁の美しさ」「食文化の発達」の3つを挙げられ、それぞれ楽しいエピソードを交えて解説された後、「大阪はこの3つが健在なうちは大丈夫。まちの発展は間違いない」と太鼓判を押されました。

続いてお話は往時の“てんのじ村”の風情や芸人さんたちとの交流に移りました。大阪に住みながら大阪の舞台には立てず、西日本の各地に「余興」の巡業に生きる芸人さんたちの貧しい生活ぶり、それでも捨てられない芸人としての「誇り」、その誇りを傷つけずに支え合う芸人仲間の「互助精神」。難波さんは、一見拙く面白みのない芸に生きるてんのじ村の芸人の中に潜むこうした輝きを発見され、それを直木賞受賞作となった「てんのじ村」に描かれたのでした。「すべての人に与えられている大切なもの、それは『出会い』です。しかし、『出会い』を宝物にできるか、通りすがりの石ころで終わらせるかは本人の心がけ次第です。向上心を持って前向きに生きている人は『出会い』を宝物にすることができると思います」と。

講演の後段は「大阪希望館」にまつわるお話でした。新聞記者の紹介で「大阪希望館」のモデルである「梅田厚生館」初代館長の五十嵐兼次さんに取材されたお話し、わたしたちの仕事と住まいをなくした人の支援運動に「大阪希望館」の名を使いたのとの依頼を快諾してくださったお話し、そして何より圧巻だったのは難波さんご自身がお若い頃にご苦労された体験談でした。「20年間封印してきた」と仰った不遇な時代のお話は重く、貧しさそのものよりも人や世間の冷たい視線や仕打ちがいかに人を傷つけるかを改めて知る思いがしました。

最後に難波さんは「本当にすばらしい人と言うのは、地位や財産ではありません。人の痛みのわかる人です。『大阪希望館』の運動は人の痛みを自分の痛みとして困難に直面している人たちを応援するものです。どうか皆さんのご支援をお願いします」と「大阪希望館」への支援を呼びかけてくださいました。

なお、当日会場で「大阪希望館」への支援カンパをお願いしたところ、ご来場の皆さまから総額102,128円ものご寄付をいただきました。ご支援、ご協力に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

難波講演会・聴衆

2009年8月7日

【報道記事】難波利三名誉館長のインタビュー

Filed under: お知らせ — 事務局 @ 10:26 PM

8月7日、大阪希望館名誉館長・難波利三さんのインタビュー記事が大阪日日新聞に掲載されました。

○大阪日日新聞記事
『60年前は希望があった 「大阪希望館」名誉館長に聞く』